みなさんこんにちは、おうちレストランのブログを運営するみやび(@miyabina_blog)です。
今日はオレンジワインをご紹介します♪
ワインには赤、白、ロゼの3種類があります。
それに加えて、最近人気が急上昇しているのが第4のワインとも言われる「オレンジワイン」
(アンバーワインとも言います。アンバーは琥珀色という意味)
オレンジワインは名前の通り美しいオレンジ色ですが、決してオレンジを原料にしているわけではありません。
簡単に言うと、「赤ワインの製法で作られた白ワイン」です。
味わいは、赤と白のいいとこどりをしたような、どんなお料理にも合わせやすいワインです。
詳しく説明していきますので、興味のある方はぜひ最後までお付き合い下さいね♡
この記事を読み終わる頃にはオレンジワインを飲みたくてウズウズしてしまうので、禁酒中の方は読んではいけませんよ!
オレンジワインの歴史は深く、約8000年前からワイン造りが行われてきたジョージアの各家庭に伝統的に造られて来たワインが起源です。
ジョージア(グルジア)は旧ソ連構成国のうちの2国で、ヨーロッパの最東端、ロシアの一番左下と黒海に面した共和国です。
ワイン発祥の地とも言われ、力士の栃ノ心の出身地でもあります。
そのジョージアのどの家庭でも作られていたのが、オレンジワインです。
白ブドウを皮と種ごと潰し、陶器に入れ土に埋めて発酵させ、濾したものが広く普及していました。
昔はどの家庭でも手作りし、あるのが当たり前。
日本でいう、味噌のようなものでしょうか。
オレンジワインはジョージアの人にとって、最も馴染み深い生活の一部に溶け込んだ存在だったと言えます。
オレンジワインは旧ソ連の統治下にあったこともあり、国際市場には広まりませんでした。
そんなオレンジワインの製法に目を付けたのがイタリアのワイン生産者。
1998年に造ったオレンジワインが高く評価され、瞬く間に各国のワイン生産者へと広まります。
そして現在はヨーロッパだけでなく、オーストラリアやアメリカなどの新世界、ここ日本でも造られるようになりました。
オレンジワインはアンバー(琥珀)ワインとも言われています。
冒頭でも少し書きましたが、オレンジワインは赤ワインの製法で作った白ワインです。
〇赤ワインは黒ブドウが原料で、その皮と種ごと樽やタンクで発酵させます。
皮と種を取り除いたものが赤ワインです。
〇白ワインは白ブドウが原料で、皮と種を除いた実の部分だけを樽やタンクで発酵させます。
そうして出来上がったものが白ワインです。
〇オレンジワインは白ブドウが原料で、皮と種ごと樽やタンクで発酵させます。
皮と種を取り除いたものがオレンジワインです。
白ブドウの皮には黄色の色素が含まれているので、それが美しいオレンジまたは琥珀色へと変化します。
ちなみにロゼワインは、美しいピンク色ですが、赤ワインと白ワインを混ぜたものではありません。
黒ブドウと白ブドウを一緒に発酵させた(混醸法)、黒ブドウだけでロゼワインを作る(セニエ法)(直接圧搾法)で造られます、ややこしくなるのでロゼワイン製法の詳細はこの記事では省きます。
なぜオレンジワインが短期間の間に世界中に広まったのか。
それはワインに含まれるタンニンの有無に関係しています。
白ワインは皮と種を除いた果実部分だけを使用するため、タンニンが含まれず、酸化が早くなります。
オレンジワインは皮と種を使用するため、タンニンが含まれ、酸化防止剤(亜硫酸)の役割を果たします。
ヨーロッパでは、タンニンが豊富な赤ワインより、タンニンが含まれない白ワインに酸化防止剤をより多く使用することを認めています。
オレンジワインにもタンニンが含まれるため、添加物を極力減らすことが出来るのです。
昨今のナチュラルワインやオーガニックワインブームで、オレンジワインにも火が付いたという訳です。
(亜硫酸=完全悪という風潮はいただけませんけどね、良し悪しありますから)
【ORENGE】ルーマニア
近所のスーパー等でも置いてあるので断トツで入手しやすいのがコレです。
優しいアプリコットの香りと柑橘の皮のビターな香り、爽やかな酸味とミネラル感が特徴です。
が、正直言いますと安っぽい。
(目を閉じて味わうと白のハウスワイン)
酸味とミネラル感が強く出過ぎて、あまりおすすめは出来ないかなと。
白ワインに偏りが強くて、酸味が強くタンニンが軽い、オレンジワインの良さがこれだとわかりにくいです。
このワインをおすすめと書いている記事の方は恐らく実際には飲んでいないのでしょう。
高いものではないので苦情もこないのでしょうが、決しておすすめとは書けません。
試しに飲んでみるのもありですが、オレンジワインが全てこのような味わいだとは思って欲しくありません。
とは言っても好みがありますので、酸味と苦味が大歓迎な方なら大丈夫でしょう。
合わせるなら、チキンソテーや茹で鶏あたりしか思い浮かびません。
【甲州 オランジュ グリ】日本
入手のしやすさと、味わい、値段からもこのワインが一番おすすめです。
私の自宅近くのスーパーにも置いてありました。
例え店頭で見つからなくても、ネットで取り寄せてでも飲む価値のあるワインです。
洋ナシや白桃、ジャスミンのような瑞々しい香り。
後にティの香りも。
華やかな香りが特徴でタンニンはまろやかで軽め。
甘味がほんのりあるのに、ドライさもあって飲みやすい。
日本のワインもここまで美味しくなったんだと感動ものです。
素晴らしいワインに巡り合えて嬉しい限りです。
【キシィ クヴェヴリ】ジョージア
こちらはネットでなら入手しやすいです。
店頭購入ですと大型店舗などに行かなければまず手に入りません。
オレンジワイン発祥のジョージアで、伝統的製法に現代製法をアレンジして造られた本格オレンジ(アンバー)ワインです。
“ブルゴーニュを彷彿とさせる” が謳い文句なのもあり、独特の酸味とコクが楽しめます。
香りは黄桃に始まり蜂蜜やナッツ、トーストの香り。
シナモンっぽい香りも感じます。
ジョージアワインならではの存在感あるワイン。
ワイン初心者さんには最初癖が強いと思いますが、病みつきになりそう。
私は嫌いじゃないです♪
お値段的には4000~5000円と先程紹介した2本の倍以上ですが、この味わいなら納得できます。
白ワインなのに優しい渋みがあり、飲みごたえあるワインですので、幅広いお料理に合うのがオレンジワインの最大のメリットです。
飲むと分かるのですが、洋風・和風・エスニック問わず合います。
エスニックと呼ばれるアジア系のお料理は香辛料が独特で、ワインには合わないとされてきました。
ですが、オレンジワインであれば独特な香辛料にもピタッと合わせられます。
これはワイン界において革命的だと思います!
焼き肉は何の肉かで変わってきます。
オレンジワインを推したいとこですが、焼き肉は絶対ビール&レモンサワーの私ですので何とも言えません。
鶏と豚ならいいですが、牛となるとやっぱり赤ワインかなと。
チーズは合わないものはないんじゃないかってくらいオールマイティに合います!
めちゃくちゃ合います!
特に良いと思ったのが、エポワスとミモレット。
どちらも色が同じオレンジ色なので見た目のマリアージュにもなります。
キャラメル色のイエトストは、意外だったのですが甘じょっぱさが特徴なのでワインとのいいマリアージュに。
肉料理はチキンが断トツ!次に豚!
牛はやっぱり赤ワインですね。
(牛肉に合うワインと言えば、最近黒ワインなるものを発見しました、その記事も近日投稿予定♪)
そして、生牡蠣には冷えた辛口のシャンパンかシャブリと思い込んでいましたが、オレンジワインにもよく合います!魚卵系にも合う!和食にも合う!
お鮨にはちょっと疑問です。
つまみにはいいですがシャリには合わないんです。
お米の甘みと旨さを惹き立たせるのはやはり日本酒ですね。
と、ここまで色々書きましたが、お鮨以外はどのお料理にも合うというのが私の結論です。
皆さんもオレンジワインに合う食材を見つけたら教えて下さいね♡
赤ワインのタンニンが重厚なベルベットのような舌触りだとしたら、オレンジワインのタンニンは爽やかでサラリとした絹のような感じ、でも決して軽過ぎない。
オレンジワインは赤ワインと白ワインの中間的存在で、赤ワインと白ワインのいいとこどりをしたような感じだと思ってください。
飲みやすく色んなお料理に合わせやすい、人気急上昇とは言っても、まだまだ知らない人が多いワインです。
そのうち色んな飲食店で飲めるようになればいいと思います。
最後になりますが、この記事をここまで読んでくれたあなた、ワインがとてもお好きですね?
そんなあなたにおすすめの記事がありますので、良かったらこちらの記事にも遊びに来て下さい♡
この記事を最後まで読んで下さりありがとうございました。
たくさんのサイトの中から私のブログに辿り着いてくれたご縁に感謝します。
Twitter、Instagramにも遊びに来て下さいね♪
→こちらから
感想・ご意見ドシドシお待ちしています!(一番下のお問い合わせから)
Twitter、InstagramのDMからでも大歓迎♪