このブログに辿り着いてくれたあなたは、普段口にする食べ物や飲み物について考えたことがある人がほとんどだと思います。
私もそのうちの1人です。
日頃からこの食材はどういうものなのか、どう食べれば美味しいのかなどを考えています。
その上で、食事に欠かせない肉や乳製品(日本の畜産)について思うことがあるので、筆をとりました。
(キーボード叩きました)
人間の食べ物や飲み物になるために育てられている牛や豚、鶏、羊。
産まれた頃から彼らの運命は決まっています。
人間の食料となるために育てられる。
ですから、彼らが生きている間は、ちゃんとした環境・場所で幸福に育って欲しいと思いませんか。
アニマルウェルフェアは、家畜にストレスや苦痛の少ない飼育環境を目指す考え方の事です。
また、そのような環境で育った家畜の肉や卵や牛乳は、他の家畜より栄養価にも違いがありとても美味しいです。
日本の家畜産業について、美味しい畜産物について知りたい方は是非、読んで行って下さい。
※最後のあとがきには、家畜に対しての残虐な表現があります。
私も書いていて辛くなりましたが、どうか目を背けないで下さい。
どうしてもダメな方は回避して下さいね。
農林水産省のHP「アニマルウェルフェアについて」
アニマルウェルフェアとは「動物の生活とその死に関わる環境と関連する動物の身体的・心的状態」と世界の動物衛生の向上を目的とする政府間機関である国際獣疫事務局(OIE)の勧告として定義されています。
要は動物に優しくってことです。
鶏を例に挙げます。
鶏は本来地面をつつきながら移動する生き物ですが、日本の飼育方法は、鳥小屋で身動きが出来ない程の柵内に入れられ、ただ卵を産み続けるというものです。
それに対して平飼いは、ある程度自由に動き回れるスペースのある飼育方法で、平飼い卵はスーパーなどでも最近は比較的よく見られます。
どちらが鶏にとっていいのかは分かりますよね。
狭い柵内で過ごした鶏は、ストレスも多くすぐ病気にかかってしまうそうです。
そのために抗生物質が入った餌を予め与えられています。
鶏だけの話ではありません。
狭い厩舎にいる牛もまた大量の抗生物質が入った餌を食べています。
私が中洞(なかほら)牧場を知ったのは図書館でした。
子供たちを連れて図書館に行くのが日課になっていました。
その際に見つけた本が「幸せの牛乳」
岩手県の岩泉町の中洞牧場の先代が書いたもので
そこには生き生きとした牛が、広い草原を自由に行き来している、まるでその光景を見ているかのような描写で書かれていました。
そしてそれが当たり前でない事も知りました。
スーパーで売られている牛乳のパッケージを見て、全ての牛は広い牧場で放し飼い、悠々自適に飼われていると思いこんでいたんです。
でもあれ、ただのイメージなんですよね。
ゲームの牧場物語のように広い牧場で悠々自適なんてことはないのです。
牛にとっていい環境を与えたいと山地酪農を始めた中洞牧場の、従来のやり方から外れることの逆風などが綴ってあります。
たくさんの問題を乗り越えて一躍有名になった牧場です。
中洞牧場の牛たちは普段どこにいるのか、スタッフさんでも分からないそう。
お乳を絞ってほしくなったら自分で戻ってくるそうです。
InstagramのLIVEはのどかな山の中にポツポツといる牛に癒されますよ。
→なかほら牧場(中洞牧場)のインスタ
もうね、感動します♡
牛乳が大好きなので、今まで色んな牛乳を飲みましたが、抜群に美味しい!
上が濃いクリーム層になっているので、瓶を振ってよく混ぜないと、クリームが蓋になってしまって牛乳が出てきません。
味はとても濃いのですがしつこさは皆無、なぜかさっぱりと飲めます。
前に注文した時は720ml瓶だったのに、お値段変わらず500mlになっていました( ;∀;)
(楽天が一番お安く購入できます)
500mlでこのお値段は超高級牛乳ですね、中々厳しい(笑)
物価高の中、安いものを買いたい気持ちは分かります、私も毎日1パック150円の牛乳を飲んでいます。
ですが、もしこの記事を読んでアニマルウェルフェアについて心に刺さることがあったら、1回でもいいから購入して飲んでみて下さい。
購入することは投票と同じです。
私がこの記事を書くことになったのは、とあるSNS上での心無いコメントを見つけたからです。
SNSには、牛タンの写真が載せてありました。
まだ皮を剝ぐ前の黒い色をした、本来の形状のものです。
それに対して「気持ち悪い」って書いてあったんです。
言いようのない悲しさがこみ上げてきました。
綺麗に陳列されたスーパーでは絶対に見ないものですので、それに比べたらかなりグロテスクなのでその気持ちは分かります。
でも、人間のために命を差し出された畜産物の一部です。
それに対して気持ち悪いと発言してしまうことは、いただいている命に対して失礼過ぎます。
また、背景を知らせない世の中にも問題があると思いました。
中学・高校の授業に食育として家畜の解体を入れるべきです!
(だいぶ前に「豚のいた教室」というのがありましたがあれは小学生でしたからね、見ていてかわいそうでしたが食べられる豚もまたかわいそうでした)
本物を見せなくとも、どういう流れなのかは知っておくべきです。
本来なら少し考えれば分かることだとも思うのですが。
日本ではアニマルウェルフェアの概念がそもそも薄い。
私たちが美味しいお肉を食べられるのは、その命をいただいているから、牛や豚を加工してくれる人がいるからです。
生きた牛や豚の解体は本当に凄まじい光景です。
今は削除されてしまいましたが、少し前までは畜産の解体現場の動画がたくさんありました。
今でも調べればいくつか出てくると思います。
頭をカーンと叩いて(ノッキングして)、血抜きをし、生きたまま逆さ吊りにし、腹を裂き、内臓を取り出します。
内臓が出ていても、身体や足がまだピクピクと動いています、生きているのです。
ノッキングは牛を気絶させるために一番最初にやる行為ですが、その動画では牛はまだフラフラと歩いていました。
これは外国の動画でしたが、日本もノッキングで気絶させられる割合は9割程度で、残りの1割はまだ意識あるまま、解体されていきます。
鶏は気絶すらさせてもらえません。
余談になりますが、私は過去の仕事柄、人体解剖に何度も立ち会ったことがあります。
初めて解剖を目の当たりにしたのはまだ20代半ば。
160kgの巨漢男性をサクサクと解剖していく超絶美人の女医さんと可愛らしい研修医の女性の姿が、今まさに目の前で行われている行為とのギャップがあり過ぎて、心が追い付いていきませんでした。
そういった現場を見ている私でも、畜産解体の映像は心を締め付けられる感覚になります。
私はただ画面越しに見ただけですので、その時の断末魔のような鳴き声までは聞こえませんし、血肉の匂いも感じませんが、現場で作業している方は心を無にしていないとメンタル相当やられると思います。
生きているものを解体するのですから、少しでも痛みが無いように祈るばかりでした。
目の前で自分の仲間が殺されていくのを見る恐怖、そしてそれが段々と自分に近づいてくる恐怖はきっとどんなに恐ろしいことか。
絶対に体験したくないことですが、人間はそれを家畜に対して行っているのです。
どうせ食べてしまうのだから家畜に対しての配慮は必要ないと思いますか?
私はそんな風には到底思えません。
アニマルウェルフェアを浸透させることは、様々な壁があり容易ではないことは分かっていますが、少しでも早く浸透して欲しいと思います。
私はエンゲル係数が高い方で、他の人より食べるのが好きで食べ物へのこだわりが強いです。
日ごろからどう調理すれば一番美味しくいただけるか等考えながらお料理しています。
せっかくいただいた命です、最大限味わいたいし、骨の髄まで無駄にしたくない。
ヴィーガンになれれば楽ですが、家畜の解体を見てもやっぱり私はお肉が好きだし、卵も好きだし、食べ物全般好き。
本能である食べる行為を止めることは出来ないので、せめて出来ることを最大限に、と思っています。
牛、豚、鶏はほんの一例です。
それ以外の地球上に存在する本当に多くの命をいただいています。
ラムチョップって子羊のあばらです。
(羊の成肉はマトン)
自分のわが子を食料のために差し出すなんて、私が母羊なら発狂します。
人間ではありえないことです。
いくらなどの魚卵、卵を抱いた魚を食べるのも、命の塊ですから本当に感謝していただいています。
私は肉を食べるのに反対はしていません。
ヴィーガンの方を尊敬はしますが、人間は皆、自分の好きなものを食べていいと思っています。
ただ、感謝の気持ちだけは忘れてはいけないというのを、当たり前のことですが言いたかったんです。
伝えたいことがありすぎて、まとまりのない文章になってしまいました。
きれいごとと言われればそれまでかもしれませんね…
この記事を最後まで読んで下さりありがとうございました。
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