今が旬の貴重な花山椒を味わい尽くす!花山椒の下処理とおすすめレシピ

山椒は小粒でもピリリと辛い!とはよく言いますが

花山椒もあなどれない!

舌が痺れる辛さ(実ほどではないですが)

山椒の香りが楽しめて美味です♡

そしてめちゃくちゃ貴重!

春にしか出回らない高級食材の花山椒、入手方法やレシピ、保存方法等をご紹介します。

花山椒とは

サンショウ(山椒、学名:Zanthoxylum piperitum)は、ミカン科サンショウ属の落葉低木である。別名はハジカミ。山地の雑木林などに自生し、料理に添えられる若葉は食材として木の芽とも呼ばれる。雄株と雌株が別々であり、春に葉のわきに黄緑色の花を咲かせ、雌株のみ実をつける。葉と雄花、球果に独特な香りを有し、香辛料として使われる

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

花山椒とは文字通り、山椒の木の花部分です。

花は春先(4~5月)に咲き、菜の花の蕾を小さくしたような食感です。

山椒の木は日本の野山の至る所に自生していて、古くは縄文時代から食されていたそう。

和食には欠かせない食材の一つです。

ウナギの蒲焼きにふりかける山椒というのは、山椒の実の皮で作った日本独特の香辛料で、皆さんにも馴染みがありますね。

山椒の木は、雄雌があり、対で育てないと実が成りません。
(雄花の花粉から雌花が受粉し、雌株に実がなる)


今は品種改良された雄雌同種の山椒の木が出回っているので、そちらであれば実を成らせるために2本育てる必要はありません。


山椒にはサンショオールという成分が含まれていて、内臓器官の働きを活発にし消化不良を改善してくれたり、新陳代謝の活性化、発汗作用の働きがあります。

キサントキシンという成分も含まれており、これには局所麻酔と同じ働きがあります。

神経伝達が上手くできなくなり、舌がしびれた感覚になります。

麻酔薬と似たような成分が入っているとは驚きです。

花山椒の使い方

花山椒を摘んだことがある人ならご存じかもしれませんが、花は葉の脇から出てきます。

花を摘むと必然的に若葉も一緒に採れます。

花は辛いですが、若葉は辛みはなく香りが強いです。

好みによって、若葉と分けるか、はたまた一緒に使うか。

私は香りも楽しみたいので、若葉とは分けずに一緒に使います。

下処理

花山椒は生のままでも使うことが出来ます。

舌触りもシャキシャキした感じが残るので、フレッシュな状態もとてもおすすめ。

その場合は冷水で洗うだけでOK(簡単~♪)


ただし、生で食すと花の部分がめちゃくちゃ辛いです。

本当に辛い!びっくりするほど辛い!

米粒大を食べただけでも舌がじんわり麻痺します。

ですので、大量に食べたいという方は湯通しします。

湯通しすることで辛さがマイルドになります。

やり方は、やかんに沸騰させたお湯を、ザルに用意した花山椒に回し掛ける。
(お好みの辛さになるまで)

お鍋の沸騰したお湯の中に入れて一瞬で取り出す方法もあります。

辛いのが苦手な方は、そのまま20~30秒程湯通しをして下さい。

ザルにあけ、その後はそのまま使ってもいいですし、冷水に浸せばシャキシャキ感も楽しめます。

保存方法

生の花山椒であれば、湿らせたキッチンペーパーに包みタッパー等に入れ、冷蔵庫保管。

下処理を終えた花山椒はそのままタッパー等に移し、冷蔵庫保管。

どちらも一週間以内には食べきるようにして下さい。


香辛料に使われる食材なので、葉物野菜等と比べると痛みにくいです。

それでも、生の花はしおれて来てしまうので早めに食べきってしまいしょう。

花山椒を使ったおすすめレシピ

花山椒を使うお料理は意外とたくさんあります。

使い方としては、

・炊き込みご飯
・混ぜご飯
・しゃぶしゃぶ
・お吸い物、茶わん蒸し、冷奴、湯豆腐の上にのせる
・生ハムや茹で鶏に添える
・魚の臭み消し

等です。


どれも簡単なので、レシピというほどではないのですが、

炊き込みご飯・混ぜご飯・しゃぶしゃぶは簡単にレシピを書いておきます。

花山椒と筍の炊き込みご飯

筍の炊き込みご飯を炊くときに、花山椒を1掴み足すだけです。

炊くので、花山椒のピリッと感はないですが、香りがとても良く、食欲をそそられます。

具材はお好きな物を何でも入れていいのですが、筍との相性は特にいいです。

花山椒の混ぜご飯

炊いたご飯にお醤油(めんつゆでも)とごま油を回し掛けます。

よく混ぜたら、生の花山椒を散らして軽く混ぜて完成です。

あっさりが好きなら、白だしとこめ油、少量のすし酢も合います。

調味料は味見をしながらお好きな塩梅で。

花山椒と牛肉のしゃぶしゃぶ

お鍋に、昆布とかつお節で濃いめの出汁をとります。

お湯が沸騰する直前に花山椒を入れます。

花山椒は100~200g(多すぎるかなってくらいがちょうどいいです)

花山椒を入れたら、すぐに牛の薄切り肉を入れ、しゃぶしゃぶします。

牛肉がピンク色になったら、花山椒といっしょにいただきます。

お出汁にしっかり味が付いているので、何もつけなくてもとっても美味しいです♡

しゃぶしゃぶの後は、ご飯と生卵を足してお雑炊に。

この最後のお雑炊が何とも言えない美味しさなので、しゃぶしゃぶをする際には是非お雑炊まで楽しんで下さいね!



花山椒のしゃぶしゃぶはしびれ鍋とも言われています。

牛肉以外でも美味しいです。

私の知人は、熊肉との相性がいいよと言っていました。
(この知人、年間365日ミシュランの星付きレストランや食べログアワード常連のお店を専門に食べ歩いてる超絶グルメなので間違いないと思います。試した方感想待ってます!)

入手方法

・野生の山椒の木から採取

・ネットで購入

・ふるさと納税の返礼品

・育てる(アゲハ蝶の幼虫の餌食にならないように!)

この4点が一番手に入りやすいと思います。

私は、ネット購入がほとんどです。
メルカリでいつも同じ人から購入しています。
青森の山菜採りの名人です。(知りたい方は連絡下さい)

最後に雅な雑談

私の趣味は美味しいもの探し。

インスタのグルメアカウントを眺めていたら、知り合いのフォロワーさんたちが花山椒のお料理を載せていました。

その後も、他のグルメアカウントが続々と花山椒を使ったお料理を載せていて、どんなものなのかと自分で取り寄せて食べてみた訳です。

結果、大正解でした。

こんなに美味しく美しい食材があるのかと感動しました。

四季の香りを料理に折り込むなんて日本人の心は美しい。

なんて繊細で儚げ♡


きっと私がまだまだ知らない食材がたくさんあると思うとワクワクします!

おすすめ食材、気軽に教えて下さいね!

最近は山菜やジビエがマイブームなみやびでした♪


花山椒の季節が終わると、実山椒が出回りますので、こちらの記事もおすすめです↓


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