新ジャンル?!【黒ワイン】とは?肉専用のワイン?香りや味わい、特徴等

こんにちは、みやび(@Miyabina_blog)です。

最近「黒ワイン」というものを飲みました。

結論から言うとこれがもうめちゃくちゃ美味しい♡
しかもリーズナブル!万人におすすめしたい!
(美味しいというのは人それぞれですので、テイスティングの詳細を後に書きます)

でも黒ワインって何?
ワインにそんなカテゴリーあったっけ。

気になったので、ソムリエ教本や参考文献を片っ端から目を通し、調べてみました。

黒ワインについての詳細やおすすめのワインをご紹介しますので、ワイン好きさんはぜひ読んでいって下さいね。

黒ワインとは

単刀直入に言います!

黒ワインというカテゴリーはありません!

どこの国にでもです。

ソムリエ教本や参考文献どこを探しても見つけられませんでした。


ではどうして黒ワインという呼称をよく耳にするようになったのでしょうか。
恐らくそれは、日本のマーケティングから生まれた言葉です。


Google検索で「黒ワインとは」で調べると、ウィキペディアが一番上に表示されました。

そこには、この記事には複数の問題がありますと前置きされた上で

黒ワイン(くろワイン)とは、ルーマニアで生産される暗赤色のワインのこと。ブラックワインとも。濃い赤ワインと認識されることもあるが、黒ワインというカテゴリが存在し、赤ワインとは区別されている[1]。黒ワインの製造開始時期は定かではないが、赤ワインと同時期に製造が始まったとされている。

サントリーが発売している肉専用ワイン「カーニヴォ」[2]、フランス南西部(アキテーヌ地方とミディ・ピレネー地方)を起源とする赤ワイン用ぶどう品種「マルベック」、「カオールの黒」、コート・デュ・ブリュロワ、日本の元競走馬ブラックエンブレムの母馬「ヴァンドノワール」を黒ワインと呼ぶこともある。

黒ワイン – Wikipedia

と記載されていました。



まとめますと

〇ルーマニアの黒赤色のワインのこと

〇サントリーの肉専用黒ワイン(これは後に詳しく)

〇フランス南西部の「マルベック」「カオール」など

が黒ワインである、などと記載があるのですが、どのソムリエやワインの講師に聞いてもいまいちピンと来ない。


“赤ワインと同じ時期に製造が始まった〟
とあるからには黒ワインは赤とは別物なのか?

ルーマニア語で「黒い貴婦人」という意味の バベアスカ・ネアグラ
「黒い乙女」という意味の フェテアスカ・ネアグラ
を使ったワインなら知ってるけど、美しいルビー色だったしなぁ…

サントリーの黒ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンとジンファンデルで典型的なカリフォルニアの赤ワインなはず…

マルベックやカオールも赤ワインだし…


どゆこと?

と様々なことが疑問でした。

更にインターネット検索をしても、ウィキペディアと同じようなことを書いているソムリエの記事ばかりで、明確な答えが出てきません。

曖昧なまま、それについて忘れかけていたときに、「DANIEL‘S WINE CLUB」のこんな記事を見つけました。

幻の黒ワイン…

なんとこの記事、ウィキペディアの黒ワインの記事の脚注にあるサイトの作者で

とても博識なワインの専門家が書いたものだったのです。


その記事には、

黒ワインについてお客様に尋ねられ、調べてみるも私と同じように腑に落ちない様子が書かれています(笑)

自身のツテで様々なところに問い合わせするも、黒ワインのカテゴリーは存在せず、記事の最後に

「ルーマニアでは、黒ワインという正式的なカテゴリーは存在していないにもかかわらず、日本国内で「ルーマニアの黒ワイン」という言葉が独り歩きするようになるなんて、不思議ですね。​」

と締めくくられていました。

この記事を読んでようやく胸のつかえが取れた私です。

そう、黒ワインというカテゴリーは存在しないのです。

と書くとこの記事はこれで終了となってしまうので、私の見解を少し書かせて下さい。


上記に登場した品種はどれも、黒ブドウの中でもひと際黒く、出来上がるワインも赤を通り越して、黒色に見えるくらい濃いんです。

飲み終わった後にナプキンで口を拭くと、黒に近い赤紫色がべったりと付くほど。

カテゴリーで言えば赤ワインですが、日本のマーケテイングはとても優秀なので、濃く暗い色の赤ワインを「黒ワイン」として売り出したのでしょう。

外国に住んでいる友達が言っていましたが
「日本のスーパーは購買意欲をそそる色んな工夫がしてあってつい買いすぎてしまう、でも外国ではただ商品が陳列されているだけで必要なものだけを買って帰ることが出来る」と。

ポップアップなどはもちろんありません。

日本人から見ると、外国のスーパーは相当殺風景で買い物欲が刺激されないんだとか。
(物価高のご時世、どちらがいいのかは…)

長いデフレで消費が落ち込む中、日本の商売人が培ってきた素晴らしい匠が、今のマーケティング技術なのでしょう。


そして、その巧妙な技術にまんまと引っかかっているのがこの私…

えぇ、買いましたとも!

サントリーの「肉専用黒ワイン カーニヴォ」


近所のスーパーで、買い物をした際、レシートと一緒にクーポンが出てくるときがあるんです。

そのクーポンに大きく「肉専用黒ワイン」と書いてあり、衝撃を受けたんです。

黒ワイン?
肉専用?
何それ?
美味しそう♡


一瞬で心を掴まれた私です。

さすが日本のマーケティング(笑)

サントリー肉専用黒ワインがすごい!

サントリー 肉専用黒ワイン カーニヴォ

カーニヴォは「肉食動物・肉を食すのが好きな人」という意味です。

ボトルの見た目は全体的に黒で統一され、ラベルは何かの肉食獣に引っ掻かれたかのような、なんともワイルドな雰囲気。

ぶどうの品種別に2種類、「カベルネ・ソーヴィニョン」と「ジンファンデル」があります。

【カベルネ・ソーヴィニヨン】

《アルコール度数》 14%
《ボディ》     フルボディ
《産地》      アメリカ合衆国/カリフォルニア
《生産者》      E&J ガロ(カーニヴォ ワインズ)

カベルネ・ソーヴィニヨンを主にシラーとメルロをセパージュ。
(セパージュはブレンドのことです)

バタートーストとほんのりチョコレートのようなカラメルな香り、完熟した黒イチゴの香り、ナッツも感じられる。
完熟したブドウを感じられる豊かな果実味。
重めのタンニンだが決して重すぎず、シルクのような滑らかさ、長い余韻が楽しめる。
色は濃いルビーどころか黒の中に赤と紫が混じったような深い色。

【ジンファンデル】

《アルコール度数》 14.5%
《ボディ》     フルボディ
《産地》      アメリカ合衆国/カリフォルニア
《生産者》      E&J ガロ(カーニヴォ ワインズ)

ジンファンデルを主にメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンをセパージュ。
(セパージュはブレンドのことです、2回目)

ヴァニラや蜂蜜のようなちょっと重めの甘い香りがふんわりと香る。
ブラックチェリーをかじったような豊かな果実味。
優しい甘みと、程よいタンニンと酸味のバランスが絶妙。
色は濃いルビーどころか黒の中に赤と紫が混じったような深い色。

どちらも肉料理に抜群に合いますが、もちろん単体でも十分楽しめます。

複数の黒ブドウをブレンドしているので、香りも味わいも複雑さを感じます。

黒ワインに合う肉料理

肉専用と謳っているだけあり、どちらもどの肉料理にも合います。

血の滴るようなレアな牛ステーキが断トツのおすすめです!

あえて、カベルネ・ソーヴィニヨンとジンファンデルで分けるとすれば、

カベルネ・ソーヴィニヨンは、ステーキやグリルの肉料理

ジンファンデルは、デミグラスソースのハンバーグやビーフシチュー。


私は普段、ステーキと言えば赤身肉しか食べられないのですが(年をとるにつれて脂っこさがもたれるように…)カーニヴォのカベルネ・ソーヴィニヨンとサーロインステーキを合わせたら、しつこさが消え、どちらもとても美味しくいただけたんです。
これにはビックリ!

他には、生ハムや主張の強いチーズ(エポワスやロックフォールなど)などの味の濃いもの・塩っけの強いものによく合います。

味が繊細だったりボヤッとしているものは、ワインの力強さに負けてしまいます。

ランボソ(ランプの上側)のレアステーキと岩塩・ペッパー
ラムチョップ(子羊のアバラ)とバルサミコソース

さっぱりとした鶏肉には濃い目のバルサミコソースや照り焼きなどで味付けしたものが合います。

でも私、鶏肉に一番合うワインはオレンジワインだと思っているので、鶏肉料理にはわざわざ黒ワインを飲もうとは思いません(笑)

あとがき

カーニヴォは典型的なカリフォルニアワインです。

太陽の光を存分に浴びたブドウたちのエネルギッシュな主張が伝わってきます。

豊かな果実味が口いっぱいに広がり、なんだか幸せな気分になれちゃうワインです。

2000円でこの味が楽しめる、コスパはかなりいいと思います。

香りも味わいも豊かであり複雑ですが、癖がないので、万人におすすめできます。

ただし、抜栓して3日後くらいから酸味が出てきて果実味が感じられなくなってくるので、早めに飲み切りましょう。
(どのワインにも言えることです)

フルボディなのでスルスルとはいきませんが、美味しくてついつい飲み過ぎると、アルコール度数高めなのですぐに酔っぱらっちゃいます(笑)

気になる方は是非試してみて下さいね。

最後に、全てのワイン好きさんにおすすめしたいワイングラスの記事もありますので、興味のある方は是非。

この記事を最後まで読んで下さりありがとうございました。
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